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【過食嘔吐】吐いているのに太るのは何故?

【過食嘔吐】吐いているのに太るのは何故?

過食嘔吐とは「食べたい」という欲求と「太るのは嫌だ」という気持ちが病的にまで高まって、この相反する二つの要求を無理やり通そうとして「食べたいだけ食べて吐く」という行為に及びます。

雑誌などで綺麗なモデルさんが可愛い洋服を着こなしている。そういった憧れからダイエットを始める女性も多いかと思います。

最初は軽い気持ちで始めたものの次第に食べることに罪悪感を覚え、自分の欲求を押し込めて我慢をする日々。しかし募った欲求はある日プチッと途切れ理性が追い付かないほどに食べてしまう。

そして我に返り、罪悪感に苛まれて食べたものを吐き出すという結論に至る。こういった女性が現在増えていると言われています。

実はこの過食嘔吐ですが嘔吐をしているから痩せていくかと思いきや以外にも太る方が多いのです。それが元となり、さらに過酷なダイエットを科して衝動的な過食嘔吐を繰り返すという悪循環に陥りがちです。

では、いったい何故吐いているにもかかわらず太ってしまうのでしょうか。



 

【過食嘔吐】吐いているのに
太るのは何故?

 

血糖値の急上昇が原因


私たちの身体は、一度に大量の食べ物を摂取すると血糖値が急激に上がるしくみになっています。この糖質は脳や臓器を動かす大切なエネルギー源です。

しかし、必要不可欠な栄養素でも摂りすぎて高血糖が続くと動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病につながるおそれがあります。

そのため、私たちの体内ではとあるホルモンを分泌させ血糖値を下げる役割を担ってもらっているのです。そのホルモンというのが「インスリン」です。

インスリンは血糖値を下げる役割のほかに、体内にエネルギー(脂肪)を蓄える役割があります。こうして摂りすぎた糖質はインスリンが脂肪へと変えてくれるというわけです。

通常の食事の際にもインスリンは分泌されるのですが、過食をした場合はより大量に分泌されます。もちろん分泌されたインスリンは血糖値を下げようとはたらき、過剰な糖質は脂肪に変えていきます。

しかし、過食嘔吐の場合はこの状態で食べ物を吐いてしまい、今度は一気に血糖値が低くなります。血糖値が低くなると脳はエネルギーが足りないのだと勘違いし、「空腹感」を発動させます。

そして一度は食べたにもかかわらず空腹を感じた人間は再び食べてしまう…という悪循環なのです。つまり以下のようなループになってしまっているわけです。
①過食をする
②血糖値上昇によりインスリン分泌
③血糖値を下げ摂りすぎた糖質を脂肪へ変換
④嘔吐
⑤血糖値が急激に低下し空腹感発動

結局脂肪ばかりが溜まっていくということになり、太ってしまうのですね。

 

太る体質になってしまう


過食嘔吐を繰り返すと、人間の身体は生命を維持するためにエネルギーを必死に蓄えようとします。それはたまった脂肪とは裏腹に本来必要とされる栄養素やエネルギー源を嘔吐により摂取できない状態になってしまうためです。

結果、必死に蓄えようとするあまり吸収率が上がり、少量の食べ物からでも栄養素やエネルギーを搾り取ってしまいます。そういった状態が続くことで、太りやすい体質が出来上がります。

ですから、たとえダイエットのつもりで食事量を減らしても必要以上のエネルギーを体内に取り込んでしまうことになります。

過食嘔吐を繰り返す

本来必要なエネルギーが足りない

必死に栄養やエネルギーを吸収し蓄える

吸収率が上がり太りやすくなる

仮にこの状態で普通の食事量に戻したとしましょう。どうなるか目に見えていますよね。体質を改善することは容易ではありません。ですからなるべく早めにこの悪循環を断ち切りたいものです。

 

すべてを吐ききることはできない


吐くという行為は苦しく、吐き終わった後は涙目になるほどですね。一度ですべてを吐ききることは難しく、何度も吐いてやっと楽になれたということもあるでしょう。

特に過食をした場合は胃に大量の食べ物が詰め込まれているためすべてを吐ききることができない可能性もあります。インスリンは残った食べ物からエネルギー生成を促し、また体内に蓄積してしまいます。

さらに、体内での吸収は食べた直後から生じるので、吐く前の食べ物からも何割かは吸収されてしまうのです。

つまり、食事をしている段階からすでに吸収は始まっているわけですから、吐いたからといってなかったことにはならないのです。それらがエネルギーとして体に蓄えられれば脂肪ですから当然太ってしまいますね。

 

眠気やめまいを引き起こす


食後はインスリンのはたらきで一時的に低血糖の状態に陥ります。これは血液中のブドウ糖が不足した状態をいうのですが、実はこのブドウ糖は脳のはたらきに不可欠な存在なのです。

このブドウ糖が足りないことにより、脳の活動が低下します。そのため眠気が出てきてしまうのです。特に過食嘔吐がある場合は血糖値の反動も急激なものになりますから、より眠気が出てきやすい状態といえます。

また、睡眠も生命維持装置のひとつです。少量の食べ物から栄養をあますことなく吸収しようとするしくみと同様、体を動かさずエネルギーを使わせないようにするということも栄養不足の身体が生命を守ろうとするはたらきのうちなのです。

当然、本来必要なエネルギーが脳に足りていないのですから眠気のほかにもめまいが起こるなど、活動がしにくくなります。すると人間は体を休ませたり睡眠をとったりしますよね。

結果、太る体質で脂肪を蓄え、さらに活動量が減り脂肪燃焼がされないということになるのです。

 

悪循環がストレスに


ダイエットのストレスから始まった過食嘔吐が、気付けば過食嘔吐してしまうことへのストレスになってはいませんか。もちろん吐くときの苦しさや栄養が足りないことでの体調不良など身体的なストレスもあるでしょう。

しかしながら、過食嘔吐によるストレスは食べてしまうことへの罪悪感や吐いた後の虚無感など精神的なストレスも多いかと思います。

人によっては生きていることがつらいほどの絶望感を訴えることもあります。そしてこのストレスから逃れるために衝動的な過食を繰り返してしまうというわけです。

食べること以外にストレス解消法を見つけられればこの悪循環から脱却する糸口になるかもしれません。様々なことに目を向け、挑戦してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

案外精神的に楽になるかもしれませんね。

 

以上、吐いているのに太るのは何故かをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。

吐いているのに太るとは意外ですよね。それが身体に眠る生命維持装置のはたらきによるものだったとは二重で驚いたのではないのでしょうか。

過食嘔吐を繰り返すと太るばかりでなく、他にも食道炎や糖尿病、虫歯など様々なリスクがあります。自分一人で解決することが難しい場合は周囲の人に力を借り、少しずつでも良いので治していけると良いですね。

また、医療機関を受診することも一つの手です。薬やカウンセリングを頼ってみることも良い手段だと思います。ひとりで悩まずにぜひ解決の糸口を探ってみましょう。

 

まとめ

【過食嘔吐】吐いているのに太るのは何故?

・ 血糖値の急上昇が原因
・ 太る体質になってしまう
・ すべてを吐ききることはできない
・ 眠気やめまいを引き起こす
・ 悪循環がストレスに