インフルエンザを発症すると、風邪と違い全身症状が強く現れやすい為なかなか食事をする力も気力も出ませんよね。ですが強大なインフルエンザウイルスに打ち勝つために全身の細胞は激しい戦いを続けます。
ウイルスに打ち勝つには細胞がパワー不足にならないよう、免疫力を維持する為の栄養補給がとても大事です。身体に負担をかけないで免疫力を維持できる食事をご紹介します。
インフルエンザ中の食事で悩んだら
読んで欲しい5つのコト
積極的に摂りたい食品
発熱をするとビタミンB群は失われやすくなってしまうので、ビタミンの補給と同時に身体の抵抗力も上げておく事も大切です。
喉などの粘膜を助ける「ビタミンA」は牛乳やチーズ、バターといった乳製品、卵、レバーに多く含まれます。
ビタミンB群は豚肉、卵、海苔 抗酸化作用と抵抗力を上げてくれるビタミンCはじゃが芋、さつまいも、柑橘類 抵抗力を上げてくれるビタミンEはカボチャ、大豆、植物油(サフラワー油、なたね油) 抗菌作用と抵抗力を上げる硫酸アリルはニンニク、ニラ、玉ねぎに多く含まれています。
発症後食欲がある内は良いのですが、食欲が落ちてくるとこれらの食品を摂る事は難しくなりますのでその時は無理に食べる必要はありません。
まずはゆっくり休養・睡眠を取り水分補給だけはしっかり行ってくださいね。
発熱時の食事
症状の中でも辛い発熱は、38℃を超える高熱が一気に出ると立っているのも辛くなりますよね。この時身体の中では白血球(マクロファージ)が一生懸命ウイルスを食べ続け、ウイルスの数を減らすと同時に脳に「発熱指令」を送り体温がグングン上昇します。
体温が38.5℃以上になるとウイルスや細菌は死滅するので、発熱中は身体がウイルスと戦っている証拠なのです。この時、脱水症状にならない為に水分補給を意識して定期的に行う事がポイントになります。
食事は最初は無理に取る必要はありませんが、ウィダーインゼリーなど栄養補助食品で食事の代用する事はおススメです。水分はお水よりスポーツ飲料、ナトリウムやミネラルが含まれている麦茶、野菜や果物100%ジュース、味噌汁、プリンがおススメです。
食欲があれば味噌汁は豚汁など野菜が豊富な具沢山に、鍋料理でも栄養バランスも良く身体が温まり免疫力がUPします。また、吐き気や下痢といった症状がある場合は症状が治まってから食事を摂るようにしますが冷たい物は避け飲み物なら常温か温かくしてから飲むようにしてください。
固形物は喉に刺激を与えてしまうので例えばりんごならすりおろしてから食べたリ、整腸作用のあるヨーグルトとすりおろしたりんごを混ぜて食べると負担かけず食べる事ができます。
また豆腐は消化吸収が良いので湯豆腐やお粥と豆腐を混ぜた雑炊、卵粥も身体が温まり栄養価もUPします。うどんは煮込みうどんにして麺を柔らかくすると消化吸収しやすくなり、胃に負担をかけにくくなります。
解熱後の食事
熱が下がってくると一安心ですが、体力は相当落ちていて体内の機能のほとんどはウイルスとの激闘により疲労困憊!とは言え、感染力はまだ残っているので引き続き休養と睡眠、栄養摂取が大事になります。
解熱後はビタミン類、ミネラルの補給、良質のたんぱく質や緑黄色野菜を積極的に摂るようにしましょう。油を使った料理は胃に負担をかけてしまうので避けるようにします。
例えば蒸し物や煮物がおススメです。蒸し野菜や蒸した白身魚、お粥に卵を入れるのも良いですね。うどんと小さく刻んだ野菜を入れた煮込みうどんも消化が良く身体も温まります。
家庭内感染予防
家族の一人でもインフルエンザに感染したら、まず看病する人を1人決めます。そして感染者の部屋のドア付近にはアルコール除菌スプレーを置き、手とドアノブをその都度消毒し、着替えは全てビニール袋などに入れて他の家族の衣類と一緒にならないようにしましょう。
感染者を含め家族全員がマスクを着用して、可能なら洗面所やトイレのタオルをペーパータオルに変えてその都度清潔な物で手を拭けるようにし飛沫感染と接触感染を防ぎます。
室内の湿度を50%以上になるように加湿器もしくは濡らしたバスタオルをかけるなどして空気が乾燥しないようにします。ちょっと可哀想ですが、なるべく感染した家族は部屋から出ない様隔離しておく事が大事です。
家族に乳幼児や高齢者はインフルエンザに感染すると重症化しやすい為、風邪とは違う感じがあれば直に医療機関での診察を受けるようにしましょう。
また、爪は短く切り手洗い時は指輪や腕時計を外してから隅々まで洗うようにしましょう。
予防接種の重要性
予防接種をしてもインフルエンザに感染するから注射しないと思っている人も多いでしょう。予防接種はインフルエンザの症状を重症化する事を防ぐのが目的なのです。
数日間高熱で寝込むか、数日で復活できるかの違いはとても大きいですよね。また妊娠中のママがインフルエンザに感染すると薬が胎児に影響するのでは?と薬に頼らないで自然治癒を選ぶケースがありますが、妊娠中は特に体力が落ちている為重症化しやすく脳症や肺炎を起こしやすくなりとても危険です。
症状が重症化すると最悪亡くなるリスクが高くなります。インフルエンザが流行する前に家族全員で予防接種に行く習慣を作ると良いかもしれませんね。
以上、インフルエンザ中の食事で悩んだら読んで欲しい5つのコトをお伝えしましたが、いかがでしょうか。
インフルエンザは発症すると強い症状に食事をする体力すらなくなってしまいます。ですが、食事をしないでいると身体はウイルスと戦う事ができなくなってしまいます。
無理に食べる必要はありませんが、栄養補助食品などをうまく活用しましょう。単身者は常にお粥やウィダーインゼリー、冷凍うどんなどコンビニで全て揃うという便利な時代ですので、何だか怪しいな?と初期症状に気付いたら1週間分のストックを買っておくと安心です。
インフルエンザに感染しない為に日頃からしっかり栄養バランスが取れた食事、睡眠、で免疫力を高めておきたいですね。
まとめ
インフルエンザ中の食事で悩んだら読んで欲しい5つのコト
・ 積極的に摂りたい食品
・ 発熱時の食事
・ 解熱後の食事
・ 家庭内感染予防
・ 予防接種の重要性