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ただの風邪なのに点滴を打つ本当の意味とは

by ヘルスケアファクトリー

ただの風邪なのに点滴を打つ本当の意味とは

風邪を引いてしまったときに病院で注射や点滴を受けたことがある人や、家族や友人などの中にそのような経験をしたという話を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?また、40~50代以上の方の中には子供の頃に風邪を引いて病院に行くと、お尻に注射を打ってもらったことのある人も多いのではないでしょうか?

このような風邪を引いたときの注射や点滴によって症状が早く収まったと感じることもあるということなので、その注射や点滴にはどのようなものがあるのかを調べてみました。

風邪に対しての点滴や注射には、過去には行われていたけれども現在はほとんどもいいられないものも含めて、以下の4つが使われているということです。

1.抗生物質の点滴
2.栄養剤の点滴
3.ビタミンの点滴
4.解熱剤の注射

それぞれがどんな効果を期待して使われているのかを詳しく説明していきましょう。



 

ただの風邪なのに
点滴を打つ本当の意味とは

 

抗生物質の点滴


風邪の原因はウイルス感染によるものです。そして、抗生物質は細菌の増殖を抑えることには大きな効果を示しますが、ウイルス感染に対しては効果がありません。ここでウイルスと細菌の違いを説明していると長くなるので省きますが、風邪に対して抗生物質の点滴をしても効果はまったく期待できません。

では、風邪を引いたときに抗生物質の点滴をするのはどんな場合かというと、細菌による二次感染を起こしていることがわかった場合や、そのおそれがある場合です。肺炎などの細菌による二次感染が見つかったときなどには、抗生物質の点滴が効果的です。

 

栄養剤の点滴


ブドウ糖などが主成分の栄養剤の点滴は、風邪によって嘔吐や下痢、食欲不振などの症状があり、食事から栄養分が十分に摂れない場合に用いられます。風邪を引くと、身体の免疫機能を高めてウイルスに対抗しようとするのですが、このときに体力を消耗するので最低限の栄養は必要になります。

そんなときに、下痢や嘔吐の症状があって食事からは十分な栄養が摂れないときにはウイルスに対する抵抗力が下がってしまって、症状が長引いたり肺炎などの二次感染の危険性も増えることになります。

スポーツドリンクなどでも同程度の栄養を摂ることができるのですが、風邪の症状によっては栄養剤の点滴が必要なときもあります。

 

ビタミンの点滴


ビタミンCなどには風邪の予防効果があるということで過去には行われていたようですが、現在では患者から直接請求がない限りはほとんど行われていません。

ビタミン類が風邪の諸症状に対して直接的な効果があるという医学的根拠が無いことと、風邪の症状に対してビタミンの点滴を行うことは健康保険の適用外になっていることからです。

風邪に対してビタミンの点滴を行うことで期待できるのは、せいぜいプラセボ効果程度だと考えられています。

 

解熱剤の注射


これも現在ではほとんど行われていません。解熱剤による副作用には、ごく僅かではあるけれども肝機能障害や胃の潰瘍穿孔などの重篤な危険を伴うことがあるという報告があり、これら副作用の危険性と比べると発熱した状態の危険性のほうが低いことから、医師は積極的に行おうとしないのだと言われています。

そもそも発熱すること自体はそれによって身体の免疫力を上げる効果があり、人体のごく自然な反応であることからよほどの高熱でもなければ痛い注射や点滴などを使わなくても、内服薬や座薬で十分な効果が期待できるようです。

 

実は風邪には特効薬というものはないのだそうです。では、風邪薬には何が含まれているのでしょうか?鎮痛消炎剤、鎮咳去痰剤、消化剤など風邪の諸症状を抑える成分は含まれているのですが、風邪のウイルスに直接働きかける成分は入っていません。

これは、病院で処方される薬でも市販薬でも同じです。風邪を治す一番効果的な方法は、安静にしてゆっくり身体を休めて免疫力を高め、栄養や水分を摂り体力の低下を防ぐことです。そして、日頃から免疫力を高めるために、規則正しい生活をし、適度な運動をしたり十分な睡眠を取ったりし、ストレスを遠ざける生活をするようにしてください。

ただ、抵抗力の弱い高齢者などでは、風邪をこじらせて肺炎などの感染症にかかることも多く、熱が下がらないとか咳が止まらないとかの症状があるときには、できるだけ早く近くの医療機関で受診し、適切な対処をしてもらいましょう。

場合によっては、栄養剤や抗生物質の点滴を受けることも必要になるかもしれません。風邪で点滴が必要になる場合には、風邪以外の細菌による感染がある場合や嘔吐や下痢によって食事から栄養が摂れず、体力の低下が認められる場合であることがわかりました。

風邪を引いたときに気をつけるのは、無理をしないことですね。

 

まとめ

ただの風邪なのに点滴を打つ本当の意味とは

・ 抗生物質の点滴
・ 栄養剤の点滴
・ ビタミンの点滴
・ 解熱剤の注射